CFDでXAUUSD金先物取引をする理由 — 2年半の記録

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1,000ドルが5,000ドルになった日があった。たった3回の取引で。そしてほどなく、その証拠金は0円になった。

これが私の先物取引を始めた話の要約だ。華々しい成功談ではない。しかしその過程で学んだことが今の取引スタイルを作り上げ、今は1日1%の利益を目標にXAUUSDという一つの銘柄だけをコツコツ取引し続けている。取引を始めてかれこれ2年半が経った今、その道のりを最初から正直に振り返ってみようと思う。

始まりは本だった — でも本だけでは足りなかった

社会に出て働きながら借金を返していくうちに、数年以内に完済できるという計算が立った。するとこんな考えが自然と浮かんできた。「余ったお金をただ置いておくのはもったいないんじゃないか?」

当時、私が知っていた投資といえば株式くらいのものだった。ウォーレン・バフェットの名前は知っていたが、実際にどうやって投資すればいいのかはまったくわからなかった。そこで自分なりに勉強を始めた — まずは本から。

マーク・ミナービニやラリー・ウィリアムズといった実戦派トレーダーのブレイクアウト売買・トレンドフォロー戦略に触れ、ベンジャミン・グレアムの《証券分析》のような退屈だが古典的な本も読んだ。ハワード・マークスの債券投資の話もざっと目を通した。何ヶ月も費やしてかなりの冊数を読んだのだが、正直に言えばそれらの本が私に与えてくれたのは「こんな世界があるんだ」という漠然とした感慨であって、実際に投資ボタンを押せるような力ではなかった。

そのことに気づくのに、数ヶ月かかった。

リチャード・デニス、タートルトレーディング、そしてYouTubeの罠

YouTubeを漁っていると、ある興味深い話を見つけた。リチャード・デニスというトレーダーが一般人を募集してルールに基づいた取引を教え、その中から実際に成功したトレーダーが生まれたという話 — いわゆるタートルトレーディングだ。自分のような素人でもちゃんと学べばできるかもしれない、そう聞こえた。

本を買って読み、関連するYouTubeを探し始めた。しかしYouTubeにはほとんど有料講座への誘導を目的とした釣り動画が溢れていた。それよりもキウム証券が公開しているベテラン投資家のインタビュー動画の方がまだ参考になった気がしたが、それも結局、実際に取引を始めるための準備には不十分だった。

そんな中、一人のYouTuberが目に留まった。リチャード・デニスのように、海外CFDを使った実戦売買の方法を無料で教えると言っているチャンネルだった。半信半疑ではあったが、無料講座を受けながら彼が勧める海外CFD証券会社に口座を開設した。そして初めての実戦取引が始まった。

初心者の幸運 — そして証拠金0円

1,000ドルを入金した。そして3回の取引で5,000ドルになった。

「これは…もしかして自分、才能あるんじゃないか?」

今振り返れば、才能があったわけではない。馬鹿げた大きさのポジションで証拠金の全額をマージンに投じ、たまたま方向が合っただけだった。トレンドフォロー戦略と方向が一致した偶然の産物であって、実力ではなかった。

しかしその経験は私に間違った確信を植えつけた。利益を出金せずに複利で増やし続ければウォーレン・バフェットのようになれるという幻想。何度か方向を当てると「自分の判断は正しい」という妙な自信。そして最終的には、相場が自分の思惑と逆に動いているのに「すぐ戻るはず」と粘り続けるという最悪の癖が身についてしまった。

結末は証拠金0円だった。

先物取引で口座を飛ばすのは、私だけの話ではない。でもその経験のおかげで、リスク管理とメンタルが技術よりもはるかに重要だということを体で覚えた。

YouTuberの罠 — 手数料レフェラルの真実

口座を飛ばした後も取引を続けながら、AIを活用して自分のトレード手法を分析し、TradingViewのPineScriptコーディングも勉強し始めた。そんな中、不都合な事実をひとつ発見した。

そのYouTuberが勧めていたCFD証券会社の手数料が、業界平均の2.5倍だったのだ。一般的に1ロットあたり6ドル程度のところ、その会社は15ドルを徴収していた。YouTuberは「たかが手数料の数ドルをケチるな」と言っていたが、それは実際には手数料レフェラル報酬を得るための巧妙な仕組みだった。無料講座で人を集め、手数料の高い証券会社に登録させて、登録者が取引するたびに収益を得るというやり方だ。

無料講座には必ず、その費用を誰が払っているのかを考える必要がある。

その後は自分でいくつかのCFD証券会社を試した。スプレッド、手数料、サーバーの安定性、出金の利便性まで。そして最終的にVantageに落ち着いた。

なぜXAUUSDなのか — 金先物に絞る理由

最初はNASDAQ100、EURUSD、USDJPY、US OILなど様々な銘柄を取引してみた。しかし先物取引は銘柄ごとにポイント計算、ロット数、損益構造がすべて異なるため、複数銘柄を同時に管理しようとするとミスが増える。結局、一つの銘柄に集中するのが正解だという結論に至った。その銘柄としてXAUUSD(ゴールド)を選んだ。

XAUUSDを選んだ理由は明確だ。

① 1日3回のチャンス

ゴールドはアジア、ヨーロッパ、アメリカのすべての市場で活発に取引される。他の銘柄が特定のセッションに集中するのに対して、ゴールドは一日中相場が動いている。理論上、他の銘柄より3倍多いチャンスが生まれる。

② 市場操作が不可能な規模

金先物市場は数十年の歴史を持つ世界最大規模の市場の一つだ。国内株式市場のように仕手筋が動かせるような規模ではない。テクニカル分析が比較的通用しやすい理由もここにある。

③ 直感的な損益計算

0.01ロットあたり1ドル。このシンプルさが取引への集中力を高めてくれる。Vantage基準で0.01ロットあたりの手数料は0.06ドルと業界最安値水準だ。

現在のトレードスタイル — 1日1%という目標の意味

取引を始めた頃は1,000ドルあたり0.01ロットの規模で取引していた。今はゴールド価格が上がった分だけリスクを保守的に調整して、2,000ドルあたり0.01ロットの規模で取引している。2023年末に取引を始めた頃のゴールド価格は2,000ドル以下だったが、今は4,000ドル台を行き来しているから、市場自体がずいぶん変わった。

目標利益率は1日1%だ。ただ、誤解してほしくない。これは必ず1%を達成しなければならないというプレッシャーではない。現在の取引規模とスタイルで自然に達成できる水準が1%前後であって、それより少ない日もあれば多い日もある。まったく取引できない日だってあるが、その日を悔やまない。相場は明日も開いているし、チャンスが来たときに取引して、稼げた分だけ受け取ればいい。

証拠金を飛ばしていた頃と今の最大の違いは、技術よりもメンタルにある。自分が間違っていると認め、欲を手放し、今日ダメなら明日でいい、という気持ち。それが2年半かけて学んだことだ。

XAUUSD 1時間足チャート — Vantage CFD実際の取引画面

取引に関する疑問や、Vantage証券会社の口座開設・使い方が気になる方はコメントで教えてください。需要があれば次の記事でまとめてみます。

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